二元性
どんなできごとにもいい面と悪い面がある。
塞翁が馬の話は、いいことがあった後、
次は悪いことが起こる。
その後、またいいことが起こる。
という話で、いいことの後には悪いことがある。
苦あれば楽あり。
という話に思われ勝ちですが、違います。
悪いこともいいことも、どんなことも起こるから、人間には手出しできない。
すべては神様の思し召し、ということでもありません。
いいことも必然、悪いことも必然、ということでもありません。
どんなできことも、人間にとってはいい面とも悪い面とも思える
二元性を持っているということです。
すべてのできごとには、いい面と悪い面があるのです。
だから、明日、フラレたとしても、次にすばらしい人と巡り合えるためかもしれないし、
お金を落としたとしても、そのおかげで命を落とさなくてすんだのかもしれません。
残念なのは、悪い面は目に付きやすいのに、
いい面は目に付きにくいことですね。
だから、本当に感謝する人は、どんなことが起こっても、
何が起きても感謝できるのです。
いいことだけを感謝しているのではないのですよ。
【塞翁が馬】
塞の国のある翁(老人)は、何よりも自分の馬をかわいがっていた。
その馬は、周りからも評判が立つほどの駿馬であったが、ある日
突然、蜂に刺された拍子に飛び出してしまう。
一向に帰ってこない馬の様子に、周りからは翁に同情するほどであったが、
翁は「これがきっかけで何かいいことが起こるかも知れない」とだけ言って、
我慢強く待ち続けた。
すると、どうだろうか。しばらくして、その馬が別の白い馬を連れ帰ってきた
のである。しかも、その白馬も負けず劣らずの優駿であり、周りの者は
口々に何と幸運なことかと囃し立てたが、翁は「これがきっかけで、
別の悪いことが起こるかもしれない」と自分を戒め、決して喜ばなかった。
その予感は的中した。かわいがっていた孫がその白馬から落ちて、
片足を挫いてしまったのである。周りはまた同じように慰めの言葉を
掛けたが、翁はまた同様に「いいことの前兆かも知れない」と告げる。
それからしばらくして、隣国との戦争が勃発した。若い男は皆、戦争に
借り出され、そして戦死した。だが、孫は怪我していたため、徴兵されず
命拾いした。そして、戦争も終わり、翁は孫たちと一緒に末永く幸せに
暮らしたという。
このことから、人間、良いこともあれば悪いこともあるというたとえとなり、
だから、あまり不幸にくよくよするな、とか幸せに浮かれるなという教訓
として生かされる言葉になり、「人間(じんかん)万事塞翁が馬」などと使われる。
(ウィキペディアより)
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