パターンを変える
なにかイヤな症状があるときは、その出現パターンを変えてみる手があります。
そのパターンは、これだけあります。
1. 症状/症状パターンの頻度/割合を変える
2. 症状/症状パターンの持続時間を変える
3. 症状/症状パターンの起こる時(1日/1週間/1ヶ月/1年のうちの)を変える
4. 症状/症状パターンの起こる場所(身体上の・環境上の)を変える
5. 症状/症状パターンの強さを変える
6. 症状の質あるいは状況を変える
7. 症状をめぐる出来事の順序を変える
8. 早送りをさせる(つまり、症状の起こり始めから終わりへとジャンプする)
9. 起こっていることの連続性の一部分またはすべてを妨害したり、起こる前に妨げたりする(「脱線化」)
10. 連続性に(少なくとも)1つの要素を付け加えるか、減らす
11. 全体的な要素をより小さな要素に分ける
12. いつもの症状パターンをとらずに、症状を起こしてもらう
13. 症状を起こさずに、症状パターンだけ起こしてもらう
14. パターンを逆にする
15. 症状パターンの発生を、他のパターン、例えば通常望ましくない体験、
避けたい活動、あるいは望まないが達成困難なゴールと結びつける
これは、短期療法(プリーフセラピー)の手段ですが、
ミルトン・エリクソンの例を見てみましょう。
・肺気腫と高血圧があり、太りすぎて、酒の飲みすぎ、食べすぎ、
ヘビースモーカーのクライアントに対して、こんな指示を出した。
-タバコは1回に1個だけ、町の反対側の店で買う。食料品は、
数キロ歩いて、1食分を買いにいく。酒は、家から遠いバーで、
1杯ごとに店を移動して飲む。
・13歳の少女が、親から攻撃的で怠け者で、非協力的で役立たずということで、
セラピーにやってきた。
-少女は、エリクソンから、「親をうまく騙すことができるかな?」と尋ねられて、
指示に同意した。次の数週間、少女は親にわからないように親を喜ばせること。
そして、親がどんなに詮索したり予測しても、すべて否定すること。両親に対しては、
少女がしたことを見つけて、リストに書くようにと指示した。数週間後、少女は特に
変わったはずはないのに、親がなにかにつけて少女の好意を感じるようになって
問題は解決した。
・ある過食症の女性が、1時間もむちゃ食いをするとやってきた。
-むちゃ食いの時間を2時間にするように指示された。
・いつも口論する夫婦。
-口論を始めたら、夫は浴槽に行って服を脱ぎ、浴槽に漬かるように、
その間、妻は服を着たままでトイレに座って、口論を続けるよう指示された。
・禁煙を望んだ弁護士。
-もしタバコを1本吸ったら、2本目のタバコを吸う前に、それまでずっとためていた
仕事を15分間するように指示された。
『ブリーフセラピーへの招待』
ブライアン・ケイド/ウィリアム・H・オハンロン
亀田ブックサービス
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